みちのく女一人旅

mitake Posted in ひとこと通信
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娘が「みちのく一人旅」から帰ってきました。「ちょっと岩手の方に行ってくる」そう言って、娘がふらりと一人旅に出かけました。岩手のどの辺に行くの?中尊寺に行って、三陸の方回ってくるかも、、。泊まるのは一関だから。そんな感じで出かけた娘。我が家の息子も娘も、若い頃の私に似て(夫もいわゆる観光地とかには行かないですねえ)月並みな観光地とかに行かないんですよね。自分にとって意味のある旅行をする、っていえばいいんでしょうか。

で、一泊して帰宅した娘、いやあ優しくしてもらっちゃったし、大船渡の人たち温か~いんだよ!って。これ持ってけ、あれ持ってけって、、車で送ってくれちゃうし、、。そう言いながら旅行バッグから取り出した草履の可愛いこと!cheeky手つくりの草履とか、早速私が履かせていただきました!すごくいい!履き心地最高

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震源地にも案内してもらった。雪が深く奥には行けなかったと言って見せてくれた写真を手に、私は言葉もなく震源地とされる山地を見つめていました。

 

私が三陸を訪れたのは2010年8月、早池峰登山の帰路立ち寄った北山崎の観光船の上から眺めた三陸鉄道リアス線。娘の訪問を機に、私も近いうちに訪ねてみようと思います。

大船渡吉浜の皆さん、娘に温かい思い出をありがとうございます。お世話になりました。

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2013/03/23 記

 

 

雪国の春は遠い

mitake Posted in 文章教室, 秀作
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グループM 三月テーマ 「春旅」 秀作

青木静代 「雪国の春は遠い」

二月初旬友達に誘われ青森への旅に出た。新幹線「はやて」で本州の最北端青森へたった三時間半で着いた。その速さには驚いた。それに雪国青森だけあって、雪がまだまだたっぷりあり、雪国を旅する楽しさが湧いてきた。

 

今夜の宿泊先は鰺ヶ沢温泉、新青森から送迎バスで一時間半揺られて着いた。まずは露天風呂で雪見風呂としゃれ込む。夕食はバイキング、つい目が映っていろいろ食べてしまった。血圧に不安のある私なので、休む前にもう一風呂浴びて血圧を測ったが正常!これも温泉効果か、、。

翌日五能線で五所川原へ、ねぶたを飾った紀念館「立佞武多の館」を見学します。高さが二十二メートルもあるという佞武多を飾っているため、記念館は七階建てビルに相当する高さだとか。巨大スクリーンに佞武多祭りの迫力ある映像が流され、立佞武多を眺めながらスロープを下ってきたが、その迫力に圧倒された。

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佞武多の次は、津軽の冬の風物詩「ストーブ列車」を楽しむため二両連結の列車に乗り込みます。列車は見渡す限りの雪原をゆったりと走ります。車内にはだるまストーブが置かれ、石炭が次々とくべられます。

ストーブの上ではスルメなどが焼かれ、乗客に振る舞われます。お酒もOKという車内は、ほろ酔いの乗客も交じり和やかな雰囲気です。ただし少し訛りがきつく、土地の方々の話はあまり理解できませんでしたが、、。

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太宰治紀念館「斜陽館」は金木下車、金木には「津軽三味線会館」もあり三十分間の生演奏を堪能します。本場で聞く津軽三味線のバチの音が強く心に残りました。そういえばこの地の出身である民謡歌手の三橋美智也さん、津軽三味線を勉強して歌手になったとか。ゆかりの品々がたくさん展示されていました。

翌日は不老不死温泉をめざし、鰺ヶ沢から五能線「リゾートしらかみ」で日本海沿岸をひた走ります。名高い景勝地千畳敷海岸付近で列車は速度を落とし、「今日は波が静かでこんな日はめったになくシャッターチャンスですよ」と車掌さんに促され、皆カメラを手に構えます。日本海の荒波に削られた奇岩隆石の連なりに目を見張ります。

津軽の殿様が千枚の畳を敷いて大宴会を開いたという逸話がる千畳敷海岸、「山側の岩肌に氷のカーテンが見えますよ」と再び車掌さんのアナウンス。ここまで来なければ眺められない光景に圧倒されっぱなし!

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不老不死温泉は雑誌に載っていた通り、広大な日本海の波打際の露天風呂、雪がちらついていて入浴客は少なかった。着替えの小屋はなく大急ぎで裸になり、茶褐色の湯に飛び込んだが、海の際にあるお風呂でどうにも落着かない。

神経痛などによく効くという不老不死温泉、出会った地元の老婦人に春になるのはいつごろですかと尋ねると、四月の末ごろだよとの返事。雪国の春はまだまだだですが、この老婦人にも暖かい春が巡ってきてほしいと願う青森への旅でした。

 

寸評 冬には冬の旅が、、。旅情たっぷりで、青森まで飛んで行きたくきたくなりました。

2013/03/14 記

 

 

市民科で6年生と交流

mitake Posted in 大井町通信
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子供たちの母校品川区立山中小学校から、「市民科」授業の一環で行っている「仕事って何?働くってどういうこと?」について話をしていただきたいと、NPOを通じて依頼があり、二人の子供たちがお世話になりましたし、PTAでいろいろ活動していたこともあり、ご恩返しにとお引き受けしました。

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私以外に、地域企業の幹部の方々、医師、レストランオーナー、デザイナー、カメラマンなど多彩なメンバーが集結。一人で話しをするわけではなかったので、おんぶに抱っこでいこ、と一人勝手に決め込んで出かけました。

学校には選挙で何度か入っていましたが教室に入るのは20余年ぶりで、いやあ懐かしいのなんのって、、。入り口には段飾りのひな人形が飾られ、季節感たっぷりに来校者を迎えてくれます。下駄箱には今日講師をする方々の名札が張られていて細やかな心遣いが嬉しいですね。

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最近の小学校は学校選択制とかで、昔の様に住んでいる学区の学校に行くという時代ではなくなっているんですね。そのため学校も経営という観点が必要になっているようで、生徒を獲得するため様々なアプローチが施され、学校もなかなか大変なんだな~と思わされました。

さてを戴けるということで、ちょうど正午に会場となった多目的教室に入りました。給食を戴くなんて60年ぶりぐらいですよ、いやあ楽しみですね~。本日の献立はおからとひじきの入ったポークハンバーグと野菜スープ、それとパンプキンパン牛乳三角じゃないんですねと質問が飛びます、それってかなり前の話ですよと返答が!笑いの渦が巻き起こり、、ほぼ初顔合わせの皆さんと給食談義でグッと打ち解けることができました

 

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一時のチャイムが鳴り、担任の女先生に伴われて6年生29名がこんにちはと挨拶しながら入ってきました。大きい子少し小さめの子メガネの子マスクの子、おいおいこの子たちに話すんですよ?質問はお手柔らかに、、。

講師の皆さんが五分ほどの自己紹介の後、子供たちは4~5人一組となって、それぞれ講師の方たちのテーブルに向かいます。子供たちが手にしたリーフレットには、あらかじめ質問が用意されているようで、代わる代わる6組ほど席に来た子供たちは、この仕事の大変なところは?どんな子供でした?って、さっきも言ったんだけど、、まあ仕様がないですね、こちらは一人ですが子供たちは一組一組違うメンバーなんですから。あ、そうそう、お給料はいくらですかと聞いてきた子がいましたっけ、ボーナスはと突っ込んだ問いも、、。

私は用意した店の写真などを見せながら説明していきます。実際のお店の写真を見ると、子供たち少し興味が湧いてきたようでした。お店には常に誰かがいなければいけないこと、家族で経営している町の小さな商店なので、お互いが外出する用事があるときは時間のやりくりをして臨んでいること、商品の値段のつけ方やディスプレーのやり方など、かいつまんで話しをさせていただきましたが、ちょっと子供たちには理解が届かなかったかも、、。よかったら遊びに来てくださいねとお願いを忘れずに伝えて、本日のお話終了です!

 

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もうすぐ卒業を迎える子供たち、少しは現実社会を知る機会になったかしら?またいつか機会があったら話を聞いてください。今度はもう少し突っ込んで、より現実的に、、ね。

2013/03/07 記

付記 この作品が、3月25日(月)東京新聞「発言」「ミラー」欄に掲載されました。