私の原風景

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鳥ぎん自由が丘店閉店

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また一つ馴染みの味がなくなりました。四十年来親しんできた、焼き鳥と釜飯の店「鳥ぎん」自由が丘店が、五月いっぱいで四十年来守ってきた暖簾を下ろしました。

鳥ぎんの味を知ったのは中学生の頃、当時銀座に務めていた姉に、銀座鳥ぎんへ連れて行ってもらったのが最初でした。結婚して品川区に住み、年に二、三度は自由が丘店へ出向き、焼き鳥、釜飯、モツ煮込み等を堪能しました。

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店の方たちともツーカーで話が通り、特にオーナーさんは大の犬好きで、犬のいる生活を長くしてきた私とバッチリ話が合い、しばし犬談議に花を咲かせたものです。

鳥ぎんの焼き鳥はタレが濃く、でもそれが私にはぴったり合い、東急大井町線で十分ほどの自由が丘へ出かけました。鳥ぎん以外にもモンブランのケーキや光街の散策等楽しめる自由が丘は好きな街でしたから、出かけるのにしんどさはなかったんです。都心に出かけるわけではないので、あまり服装を気にしなくてもいいのが出かける要因でしたね。

閉店の理由はいろいろあるようですが、一つには後を継ぐ人がいないということが大きな理由のようですね。お疲れさんでしたとオーナーさんに声をかけ、店を後にしました。ご馳走様でした!

 

2013/06/01 記

 

猫バトル

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猫が一匹増えました。そうです、我が家にはこの夏15歳になるオス猫が君臨していて、そこへ2歳のオス猫が住人に加わったからさあ大変!実はしばらく一人暮らしをしていた息子が家に戻ってくることになり、飼っていた猫も一緒にやってきたというわけです。

息子が連れてきた猫はのらちゃんで、車にはねられ重傷をおい、息子が面倒を見ているうちに、結局飼うことになってしまった「ヒロシ」。我が家の「ウミ」とは真逆の毛色で、ウミがほぼ黒なのに対してヒロシはほとんどの面積がホルスタイン柄の白、この色合いだけでも前途暗澹としていて、、、。

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手前が我が家の主「ウミ」 奥で接近の機会をうかがっているのが「ヒロシ」

人間も猫も相性ってものがありまして、、、はなから「ワオウ~ン」「シャー」と対決モード。無理もありませんよね、ウミは15年我が家で過ごしていて、そこへやってきた新参者をそう簡単に受け入れるわけがありません。

いやあそれにしても、ヒロシの若さはウミには刺激どころか、うるせえな~indecision若いヒロシは仲間ができた喜びで遊びたくてしようがない、、。幸い取っ組み合いの喧嘩バトルにはなっていないので助かってますけどね!ゆっくり時間をかけて仲良くなろうじゃあないですか!

 

2013/05/28 記

雪国の春は遠い

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グループM 三月テーマ 「春旅」 秀作

青木静代 「雪国の春は遠い」

二月初旬友達に誘われ青森への旅に出た。新幹線「はやて」で本州の最北端青森へたった三時間半で着いた。その速さには驚いた。それに雪国青森だけあって、雪がまだまだたっぷりあり、雪国を旅する楽しさが湧いてきた。

 

今夜の宿泊先は鰺ヶ沢温泉、新青森から送迎バスで一時間半揺られて着いた。まずは露天風呂で雪見風呂としゃれ込む。夕食はバイキング、つい目が映っていろいろ食べてしまった。血圧に不安のある私なので、休む前にもう一風呂浴びて血圧を測ったが正常!これも温泉効果か、、。

翌日五能線で五所川原へ、ねぶたを飾った紀念館「立佞武多の館」を見学します。高さが二十二メートルもあるという佞武多を飾っているため、記念館は七階建てビルに相当する高さだとか。巨大スクリーンに佞武多祭りの迫力ある映像が流され、立佞武多を眺めながらスロープを下ってきたが、その迫力に圧倒された。

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佞武多の次は、津軽の冬の風物詩「ストーブ列車」を楽しむため二両連結の列車に乗り込みます。列車は見渡す限りの雪原をゆったりと走ります。車内にはだるまストーブが置かれ、石炭が次々とくべられます。

ストーブの上ではスルメなどが焼かれ、乗客に振る舞われます。お酒もOKという車内は、ほろ酔いの乗客も交じり和やかな雰囲気です。ただし少し訛りがきつく、土地の方々の話はあまり理解できませんでしたが、、。

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太宰治紀念館「斜陽館」は金木下車、金木には「津軽三味線会館」もあり三十分間の生演奏を堪能します。本場で聞く津軽三味線のバチの音が強く心に残りました。そういえばこの地の出身である民謡歌手の三橋美智也さん、津軽三味線を勉強して歌手になったとか。ゆかりの品々がたくさん展示されていました。

翌日は不老不死温泉をめざし、鰺ヶ沢から五能線「リゾートしらかみ」で日本海沿岸をひた走ります。名高い景勝地千畳敷海岸付近で列車は速度を落とし、「今日は波が静かでこんな日はめったになくシャッターチャンスですよ」と車掌さんに促され、皆カメラを手に構えます。日本海の荒波に削られた奇岩隆石の連なりに目を見張ります。

津軽の殿様が千枚の畳を敷いて大宴会を開いたという逸話がる千畳敷海岸、「山側の岩肌に氷のカーテンが見えますよ」と再び車掌さんのアナウンス。ここまで来なければ眺められない光景に圧倒されっぱなし!

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不老不死温泉は雑誌に載っていた通り、広大な日本海の波打際の露天風呂、雪がちらついていて入浴客は少なかった。着替えの小屋はなく大急ぎで裸になり、茶褐色の湯に飛び込んだが、海の際にあるお風呂でどうにも落着かない。

神経痛などによく効くという不老不死温泉、出会った地元の老婦人に春になるのはいつごろですかと尋ねると、四月の末ごろだよとの返事。雪国の春はまだまだだですが、この老婦人にも暖かい春が巡ってきてほしいと願う青森への旅でした。

 

寸評 冬には冬の旅が、、。旅情たっぷりで、青森まで飛んで行きたくきたくなりました。

2013/03/14 記

 

 

グループM 平成25年2月 「巳年に関して」

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「脱皮」

服部 佳子

先日TVを観ていたら、若いタレントさんが「今年は巳年なので、大きく脱皮しますよ」と場を盛り上げていた。私も興に乗って、一計を案ずることにしたが、はて、すぐに思いつくことと言ったら、アンチエイジング?かなあ~、、。frown

だが今更この老醜にお金をかける価値もないし、、。さりとて散歩も体操も飽きっぽいので長続きはしない。困り果てて辞書で「脱皮」を引くと、
一、動物が古い表皮を脱いで成長する。
一、古い方を抜け出ること。

とあった。

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日頃はあっちこっちに気を使い、取り越し苦労ばかりしている私が、一念発起して、えい、やーっと、長年の習慣を止めても、心中穏やかとはいかない。
また数年前に子供たちに急き立てられて部屋のリフォームに踏み切り、古い洋服やガラクタ類、それから思い切りよく箪笥まで捨てて、すっきりとなったはずなのに、、、気づけばいつの間にか多くの物をまたため込んでしまっている。

積年の殻を破ることは容易ではない。このままでは脱皮どころか、抜け殻になるのが落ちである。
気を取り直してできることから始めるべしと見渡せば、、。
昨年末、長年苦しめられた膝の置換手術で、辛い痛みから解放された。僅かながら心が解放された気がする。

今まで控えていた遠出が可能になり、遅まきながら未知なる世界へ一歩踏み出せる。
これこそ脱皮ではないか?と、密かにほくそ笑んだangel

 

2013/02/21 記

スマホに挑戦?

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4年7か月使った携帯が、基盤の劣化とかでダウン!修理代等各種事情を総合的に、、、と格好つけて言ってみましたが、旦那も買い替えたいとかで、流れは一気に買い替えへ、、、frown

私が使っていたのは某社の「らくらくホン」なる機種で、大きな文字が何より助かり、電話、メール、写真、万歩計に情報少しと、実にシンプルな作りが良かった。生きていくうえでの最低限はこれでカバーできていました。

二年ほど前には、一時姿を消し捜索願を出した代物で、三日ほど彷徨い、地下鉄銀座線の上野駅詰所に届いていました。愛知万博のマスコットやにゃんこにワンちゃんなどのストラップが付いた見慣れた携帯を、落し物忘れ物ケースで見たときは、胸に熱いものがこみ上げましたよね~!

旅好きの私のお供をして、北は北海道から秋田、福島、彦根、そして沖縄まで行ってくれましたし、家への連絡など大いに役立ってくれました。

こんなこともあったんで結構愛着のあった携帯だったんですが、基盤がアウトではねえ~、、crying

新らしい携帯は何と今様でスマホ、スマートフォンですよ!この私が、、、。旦那と娘とで駅前の大手電機店へ出向き探すは探すは、、。今までと同じでいいという私の主張は、、、これから長く使うんだからと便利さを優先され、あっさり却下!

それにしても、アプリとかダウンロードとか、ンなもん分からん!

来年はスマホとの戦いになりそうだが、いつか必ずスマホをスマートに使いこなして見せるぜ?(って、すぎちゃん風に、、)frown

 

2012/12/15 記

 

明大マンドリン倶楽部演奏会

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湯浅美代子

秋になり様々な芸術のお披露目となる演奏会が、各地で目白押しに催されている。

十月半ば、明治大学OB倶楽部の演奏会に出かけた。この倶楽部は作曲家で明大出身の古賀政男亡き後結成された倶楽部で、定期演奏はさんじゅ三十二回を重ねているという。

私がこの倶楽部の演奏会を聴くのは私は今回が三回目の参加で、すっかりマンドリンの音色に魅せられてしまった。

マンドリンを中心に他の楽器との七十名からなる大編成のオーケストラで、明大OBのアマチュアとプロも加わり、最高齢八十三歳から卒業間もない若き演奏家たちと、幅広い年齢層のビッグバンドだ。

第一部は「世界の名曲、思い出の旋律」と題して、「枯葉」「恋人よ我に帰れ」「赤とんぼ」「ヤシの実」等懐かしい名曲が演奏された。

第二部は、人気のジェロが歌う「日本の心」と題して、「夜明けの風」「上を向いて歩こう」「悲しい酒」等私たち日本人の心を打つ名曲が歌われた。ジェロは、声量も歌唱も申し分なく人気に納得だ。

ただ私だけではないと思うが「悲しい酒」はやはり美空ひばりには敵わないなと思った。

十五分間の休憩をはさんで二時間半はまたたく間にすぎ「丘を越えて」と明大校歌のアンコールで終演となった。

皆満足な顔で、勿論私も大満足の秋の一日となった。

 

 2012/11/17 

十五夜の月

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台風一過10月1日明け方、窓越しに明るい光が射し込み外へ出

てみると、東の空にたなびく雲の帯を従え、十五夜の月が輝いて

いました。

 

それはそれは神々しいまでの輝きで、先ほどまで荒れ狂っていた台風

17号の風はどこへ行ったのかと思うほど。

 

「月光値千金」思いがけない天からのプレゼントに、しばらくその場に

佇んで十五夜の月を愛でました。

 

パソコンも携帯電話もない千年も前の人々は、自然に敬意を表し自

然に従順に生き、情景を歌に詠みそうした時を楽しんでいました。

 

現代の人々も、せめてこんなに美しい月夜には、自然に抱かれ心を休

めてはいかがでしょう。

 

2012/10/19 記

 この作品は、10月5日東京新聞読者投稿欄「発言」に掲載され

たものです。

さつま芋が届きました

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猛暑転じて秋の気配濃い日本列島、っていうか、すでに初霜や

初雪の便りも届く様変わり。季節は確実に歩みを進めていますね。

 

さて、昨日小さなゆうパックが届き、送り先が心友のR子とあり、お、今年もきたな、とにっこりして箱を開けます。laugh出てきたのは予想通り

さつま芋で、大ぶりなのとちびが新聞紙にくるまれて入っていました。

今年も収穫ができたんだと、友は日々の暮らしをつつがなく過ごしてい

るようだと、なんだかホッとしました。

 

さあ、とりあえず甘辛に煮て食べるとしましょうか。あとは天ぷら、ふかし

芋、大学芋etc。日々の暮らしに彩りを添えて、、小さい秋見つけたsmiley

 

2012/10/10 記

素晴らしきかな日本!

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文章教室 GM 

10月 テーマ「風立ちぬ」 秀作

湯浅 美代子

 残暑が一向に収まらない九月、夏以来遠出の外出を控えていたが、

私の喜寿のお祝いにと旅のギフト券が子供と孫たちから贈られ、折角

の機会でもあり、韓流ファンとしてはここは韓国へ行ってみなくて

は、、、。

出獄手続きを終え飛行機の乗り込む。飛行機には何度か乗っている

が、海外は初めてでいささか緊張する。台風一過の空は澄み渡り、白

雲が下方を流れていくのがよく分かる。

二時間余りで仁川空港に到着。空から見える仁川は広大な干拓の一

隅にあり、長い海岸線が続いている。さあ韓国への第一歩です。とは言

え、辺りの景色は日本とあまり変わらない。

ただ道路は広い道幅で片側六車線。ところどころ未完の支線が目につ

き、発展途上の感も否めない。 走っている車はほとんど韓国現代社の

で、聞くところによると、韓国では九十五%が国産車という徹底ぶり

だ。

 

今回参加したのは世界遺産を巡るツアーで、先ず「イ・サン」の舞

台である「水原華城」へ。城と言っても日本の城とは違い、東西南北に

高い楼門を建て、囲いを石垣で連ねている。門の一角に立つと全て見

渡せる。日本の城とはだいぶ趣が違う。

 

 

韓国四千何百年の歴史は国盗りの戦いの連続で、国名が何度も変

わり、近世になって朝鮮となり、そして南北に分かれ現在の「韓国」に

なっている。建造物は極彩色の木造がほとんどで、日本の奈良時代に

繋がっているようだ。

 

KTX(韓国高速鉄道)で縦断したのだが、車窓から見える景色は全く

日本と変わらず、強いて言えば河川敷が広大で、農地として大いに活

用されている。

そういえば韓国は世界一野菜を食する国とか。しかしその料理とはほ

とんど混ぜ混ぜで食べたり、スープをご飯にかけたり和えた野菜をご飯

に乗せて食べたりする。

宮廷料理はいざ知らず、こうした日常のごく普通の食事を見た限りで

は、日本料理の微妙で繊細且つ美しい器と盛り付けにま

で気配りするのとはだいぶ違う。 今回の韓国旅行を通して、改めて

日本の食文化の素晴らしさを感じた。

 

寸評 今、問題の韓国へ行ったんですね。けっこう勇気ある行動です

よね。でもこうした文化交流は大切なことですよね。日本料理の繊細且

つ微妙な味わいが愛おしと感じられて、旅した甲斐があったというもの

ですよね。七十歳のいいプレゼントになりましたね。こうして書き残され

ておけば、お子さんお孫さんへのいいメッセージにもなりますよね。