日光街道てくてく旅 ⓼

野木~小山

前回は約9キロの雨のてくてく旅でした。実は前回行きそびれた、というか月曜日休館で中に入れなか

った古河歴史館などをみたくて、今回は火曜日を予定していたんですが、火曜日が雨予報、雨中傘を

さしての徒歩は意外ときつく、雨と分かっていて行くこともないと月曜日出発に変更しました。

今回は上野発7:58分宇都宮線快速ラビットを利用、たった一時間で野木に到着です。午後の気温は

28度くらいになると予想されていて、午前中が稼ぎ時、”早起きは三文の徳”って言いますからね。

JR宇都宮線 野木駅

野木駅前は実にローカルで、十分も歩くともう田畑が広がる田園地帯です。間もなく日光街道、ここか

らはひたすら街道をてくてく歩きます。

まず目指すのは大日如来坐像。歴代将軍が日光参詣のおり、古河城を出て最初の休憩所が友沼八

幡神社、赤い弁柄格子の塀に囲まれたその友沼神社の前を、さらに進み光南病院が見えてくると、大

日如来座像が祀られた若宮神社入り口です。

神社の奥へ歩を進めると、柔和な微笑みをたたえた大日如来様が、神社の森に守られて鎮座されて

いらっしゃいました。それもそのはず、この如来様は、父母の供養にと江戸の商人が故郷下野の若宮

神社に寄進したと、建立記念碑に刻まれていました。

拝殿を済ませ街道に戻ると、自転車に乗った中年男性が森の奥へと向かっていきます。この男性その

後間々田近くでも見かけましたし、小山近辺でも、、。この方も自転車での街道歩き?

東京から70キロ地点を通過し、間もなく間々田宿。駅への道を進んでいくとバス停出現!え?バス走

ってるの?その名も「お~バス」ですって。中田宿で見かけた「ぐるりん号」よりは本数が増えていまし

た。

駅前に喫茶店発見!時間的にもコーヒーブレークしないと。私は久しぶりにクリームソーダをいただき

ました。甘くて美味しかった!旦那は?はてアイスコーヒーだったかな?そうそう小腹もすいていたの

でミックスサンドを注文したところ、店の女性オーナー、小走りに店を出ていってしまいました。どうやら

パンを買いに行ったようでした。ふふふ、、。ま、これもありで、急ぐ旅でもないですし、いいじゃないで

すか。

間々田11:00出発、駅前には間々田の民俗芸能蛇舞にちなんだ蛇の像が飾られていて、毎年5月5

日に勇壮な蛇踊りが繰り広げられるそうです。ちょっと興味が湧きました。

街道をしばらく行ったところで、思川に向きを変え、小山市立博物館前からは、「とちぎふれあい自然

歩道・歴史の道」を辿ることに。

博物館脇には「乙女不動原瓦窯跡」があり、原始時代を思わせる窯跡などを見て「山下通り」と名付け

られた緑道を行きます。

広がる田畑をみて思いきり深呼吸、11:45分乙女中学校から3時間目あたりの授業が終わったのでし

ょうか?、キンコンカーンという懐かしいチャイムの音が。

これから給食かしら?」「いやいや昼までにはまだ時間があるし、今は45分授業だから、これからもう

一限あるんじゃないの」と授業時間を巡って旦那とディスカッション、、、。

そうこうするうちに、紫や黄の菖蒲の群落が目に飛び込んできて、思わず嘆声を上げます。動物や植

物は癒しをくれますね~。

乙女河岸見渡す菖蒲畑

4号線に戻ってしばらくてくてくと歩を進めていくと間々田八幡宮、境内にある池には何やら不思議な物

体が動いています。UFO?亀?写真を見て皆さんご想像ください。

あ、ルピナス!またまた癒し系植物ルピナスの群落登場!朱、ピンク、紫と華やか系色素の競演です。

自転車を止めて立ち話中のご婦人にその場所の住所を伺うと、間々田にはもっと広いルピナスの群

落があるよと教えてくれます。

さっき通って蛇祭りの看板見ましたよとお話すると、5月5日に終わったが、それは盛大だよとやや自慢

げ?小山まで行きますと告げるとそりゃご苦労さんだね、頑張ってとエールをいただきます。

さあここからはひたすら小山を目指します。暑くなってきましたし、3時間以上歩いてますからいささか

疲れてきました。12時を過ぎ、お腹も少し空いたかしら。時折新幹線の走り去る音が響き、間もなく小

山、あとひと踏ん張りと心を奮い立たせます。

小山着13:20分、歩行時間4時間弱、距離約9キロ。お疲れさん!

2012/05/17 記