旧友

一言通信

10月5日(火)

19都道府県に出されていたコロナ感染症緊急事態宣言明け、友人達との再会第一号は、思いがけぬ方だった。何年ぶりかで連絡があったのは先週末。「元気にしてた」と聞き覚えのある高音の声が電話の向こうからする。

NHKEテレの「日曜美術館」って見たことあるとの問いに、テーマによっては見たりするよと返事すると、今週の日曜日にお父上(故人となっておられる)の絵画展が取り上げられ、番組内で彼女もインタビューを受けるとの連絡だった。お父上は大英博物館で個展も開かれたことのある、高名な現代抽象画の画家さんということは知っていたし、彼女も出演するとあっては録画して見るからねと返答し、お互いの近況を短く伝え合い電話を切った。

彼女は息子の幼稚園時代の友達のお母さんで、画家のお嬢さんということでもあり、パリで暮らしたこともあり、他のお母さん達とはちょっと違う雰囲気があり、しょっちゅう行き来するというわけではなかったが、手紙の往来やたまに家を訪ねてきてくれたりしながらのお付き合いが続いていた。

ただしうっかりさんの私は、例によって録画し忘れというか「日曜美術館」本編後の「アートシーン」でお父上の展覧会を取り上げたというのに、そちらを録画し忘れ、、。こうなったら、大田区の彼女の家にお邪魔して見せていただこうと連絡を入れた。

彼女の家から私の家までは車で10分もかからないとあって、彼女は快く送迎までしてくれてご自宅へ招き入れてくれた。父上の独特の画風の作品が飾られていて、お父上を尊敬されているんだなと納得した。VTRをゆっくり見させていただき、七、八年ぶりで会ったことでもあるし、募る話のあれこれを語り合った。彼女とはこれからも交流を続けていくことになる。

お父上は平和を追求した画家です。