人生初のテレビ出演

一言通信

2023/02/05〈日)

七十五歳にして人生初のテレビ出演を経験した。自営業の我が家は、一階が質店と服飾雑貨を扱う店舗になっていて、朝夕保育園や幼稚園の子ども達が、近くの公園でひと時を過ごすため、また幼子を連れた親御さんも散歩で通ります。

そこで数年前から、店前に植えた欅の周囲に、通行する人たちに楽しんで貰おうと、犬や猫など動物柄の風車を立てました。風車を飽きずに回す幼子の笑顔、そしてお子さんの手を引き優しい眼差しで話しかける親御さんを見ていると、心が和みます。

犬、猫、鳥、牛などの風車です。

ある日、見知らぬ男性が風車を一生懸命見ています。しばらくして店に入ってきて、この風車は何ですかと尋ねてきます。ここを通る子ども達に楽しんで貰おうと思って置いているんですよと話すと、実はと名刺を取り出し、民放の町歩き番組の担当の方らしく、この町を特集するんでネタを探しで歩いているとかで、ちょっといいお話しなので、取材させて貰っていいですかと聞いてきます。断る理由もないので、構いませんよと取材をOK しました。

取材申し込みから十日ほど経った頃、旅人のタレントさんを連れて撮影が始まりました。マイクを装着して、タレントさんの到着を待ちます。風車に立ち止まってこんな所に風車が?と言う感じでいますので、さりげなく出てきていただけますかと(演技指導)(^0^)を受けます。

タレントと言うより女優さんでいいのかしら、直前に教えていただきましたが、知ってる方でしたし、けっこうドラマとか出てる方で、気取った感じもなく、お陰でこちらも全然気負うことなく接することが出来ました。

植え込みには小動物や恐竜などのミニチュアの置物も。自由に置き場所を変えたり、子ども達の想像力が楽しいですよ!

なんやかやで三十分ぐらいかかって撮影が終り、放映の予定を伺うと二月四日(土)ですと知らせてくれました。六人ほどの撮影隊は、次なる撮影の場所へと移っていきました。

ロケからほぼ三週間後放送があり、本当に私の出番はあるのだろうかと、半信半疑でテレビの前で見ていた。いやあ人生初のテレビ出演です!私が出た場面は五分も放送されなかったかしら。ま、こんなものだろうと疑問は無かったが、家は服飾雑貨を置いてあり、ちょっと宣伝して貰えると有難かったなあ、と悔いが残りました。今更ですが(^0^)。放送終了を待たずにメールと電話が押し寄せてきました。