小さな旅 長瀞へ

200024/06/21(金)

一言通信

西武鉄道の新型特急ラビュー、終点の秩父までは1時間半、全身黄色で広くて大きな窓のこの電車に乗ってちょっと出かけてみたくなりました。さらにその先秩父鉄道に乗れば長瀞まで足を伸ばせます。長瀞へはまだ行ったことがなく、身動きが取れないほどの暑さの夏が来る前に、実行しなくてはと思い立ちました。

西武特急「ラビュー」

娘が”有休とれるよ”と一言、さあそこから長瀞行き計画はトントンと進んで、娘が組み立ててくれた旅行プランが実行に移されました。特急の座席が確保され、夫も趣味の卓球をお休みして参加、6時に家をスタート、先ずはラビューが運行される西武池袋駅へ。

大きな窓がいいですね!

朝食は駅に設置されているドトールコーヒー

車内はこんな感じです。

店でコーヒーとサンドイッチを買い求め車内で戴くことに。7時30分の特急は折り返し運転で、特急とは思えないほど沢山の通勤通学客らが降り立ち、それぞれの場所へ向かうため、足早に過ぎ去っていきます。

車内清掃が済み指定の席に座り、買い求めた朝食を戴きます。西武沿線には10年以上暮らしていて、結婚後品川区へ移ってからも、秋津で整体院を営む兄の元に年に数回整体してもらいに行ったり、大泉駅前で不動産業を営む姉のところへ遊びに行ったり、また夫や姉と秩父札所巡りなどで西武線を使っていて馴染み深い西武線なので、通り過ぎる見慣れた景色を眺めながら朝食をとります。

秩父鉄道「お花畑駅」

ラビューの最初の到着駅所沢を過ぎるころからトトロの森(宮崎駿さんが提唱された自然環境保全地域のトトロの森)が広がり、ひょっこりとトトロの看板が表れたりして思わず笑顔になります。そうこうしているうちに奥武蔵の山並みが望めるように。青春時代、踏破した山々、正丸峠、子の権現、日和田山、物見山などが連なります。

懐かしい券売機と時刻表!

飯能、吾野と進んでいくと、緑が増して森が点在し山並みが間近かに迫ってきます。終点の西武秩父には9時前に到着、”快適な乗り心地”と、ラビュー乗車と長瀞訪問を伝え予備知識を教えてくれた、武蔵藤沢在住の高校の同級生にラインを入れます。

氷イチゴは綿のような口どけで癖になりそう!

秩父駅前から眺望する武甲山、今なおセメント材料となる石灰岩が削り取られていて荒々しい山容に。そんな武甲山を横目に秩父鉄道御花畑駅へ。二人の子供たちが小学生の頃、ここから東京都の最高峰雲取山登山に向かったことがあり、娘に言うと例によって”覚えていない”!

国歌君が代に歌われる「さざれ石」

10時前に長瀞駅着、岩畳へ向かう前に宝登

ご本殿の彫刻は見事です!

山神社へ参詣です。ぉっとその前に、長瀞と言えば天然氷を使った氷が人気で、参道へ向かう道の中ほど「ギャラリー喫茶やました」で戴くことに。私は氷イチゴ!

氷好きな私ですが、こんな食感の氷は初めて食べました。綿のようなふわふわした氷、嚙むことなく喉を通っていきます。シロップも美味!噂に違わぬ味に大満足!さあ宝登山神社が見えてきました。

お賽銭箱には葵の御紋

神武天皇・大山祇神

防火用水にも葵の御紋

を祀る宝登山神社。日本武尊がこのお山で火事に遭遇、そこへ山犬たちが現れ瞬く間に火を消したという言い伝えがあることから火止山と名付けられ、その後変遷を経て現在の「宝登山」と改められたという謂れが、御由緒に書かれています。

 

”相生の松”に迎えられ、鳥居の前には国歌君が代に歌われるさざれ石が置かれています。さあご本殿にお参りです。社殿は見事な彫刻が施され、日光東照宮と見まごう程!社務所で御朱印を戴き、”はなさち守”と名付けられたお守りや、水琴窟の音色を放つ”水鈴”と名付けられた鈴などを買い求めます。

宝登山神社の御朱印

娘は絵馬を買い、願いを込めて「家族の健康」としたため絵馬コーナーに収め奥宮へ向かうロープウエー駅に。七分ぐらいの乗車で山頂駅へ。さらに10分程で奥宮に。狛犬さんが出迎えてくれます。そういえばご本殿入口の狛犬さんの足元には子供の狛犬さんが!

さあ今回の小さな旅の目的地長瀞へ向かいましょう。6月初め秩父や長瀞のスポットCMがテレビで繰り返し流されていて、岩畳から荒川を下る観光船の眺めなども映し出され、きっとその画像が私の脳裏にインプットされていて長瀞行きに繋がったのかも。

半月板損傷から半年、ようやく歩行もスムーズにできるようになり、旅好きの虫が騒ぎ出し、秩父から長瀞への小さな旅を楽しみました。

川下りを楽しむ人々

西武秩父駅でお土産を物色して、と!

狛犬さんの足元にも子供狛犬さん

「水鈴」の涼やかな音色に癒されます。

秩父鉄道「長瀞駅」

宝登山奥宮