007がやってきた
こんにちは
求人広告に「スパイ」の欄があったら迷わず応募するであろう、程にスパイに憧れている「息子」です。
もぅこのくだりでお察しかとは思いますが、そうです12/1にとうとう封切りとなり50周年を迎えました「007」シリーズ23作目「sky fall」
観てきましたーー
先立っての宣伝広告、企業とのタイアップ、メディアの取り上げ方に相当熱が入っていたこともあり。
深夜0時開演にもかかわらず、豊洲のシネコンには新旧いりみじってのファンが殺到。
なかにはもちろん、強烈な宣伝に飲まれてやってきたにわかファンの方々も多数。
層としては、さしずめくたくたに煮詰まった豚汁の里芋と大根の中に、ちょっと人参とコンニャクが足りないー。とかいってささっと下ゆでをして入れたものが入っている状態
混雑ぶりは正月の浅草寺を思い浮かべていただけるとご理解いただけるかと。
結果はというと
まさに「素晴らしい」の一言に尽きるかなと
特にファンにとってはたまらない演出が細部に施してあり、その場面へのフォーカスの仕方も映画くささがあって良かったですね。
「ジャジャーーン!!」みたいな感じで
知らない人にとっても大衆エンターテイメントとして見ごたえのある迫力の映像と手に汗なストーリーだったかなと感じます。
そんな中私が今回この映画のMVPを上げるとしたらこの人。撮影監督の「ロジャー・ディーキンス」
とにかくこの人英国出身なだけあって、母国をよく御存じなさっている。
あの曇天とした暗い叙事的な映像が、「スパイ」という影の職業の物語を高尚なものへと昇華していて、
サブテーマでもある現代社会的観点からの諜報活動の有無という問題をより深みに感じられる画を抜群のセンスできり出していたかなと。
なにより光の使い方が逸脱で、冒頭ボンドの初登場シーンのフォーカス。ラスト15分の暗闇の中の戦闘シーンの照明使い。見ものです。「ぞぞっ」っとくるものがある
っといった具合に抜群の出来だったのですが、実は映画開始から1時間程した頃に事件がおきまして・・・
突然鳴り響く警報「火災が発生しました」
騒然となる場内、すぐに係員の方がやってきて地下駐車場で火災が発生したとのことなので確認をしているとのこと。
悶々とする中20分ほどしてようやく誤報だという知らせ。丁重なお詫びと共にお知らせ「もしかすると頭からの上映になるかもしれません。」
さすがにこれはブーイング。ここにきて最初から?っていうかこのハイテク時代。途中からできない理由が知りたい
っなんていざこざしているうちにようやっとお偉いさん登場。
上映テスト後途中からの再開とのこと。皆「ほっ」っと一息。イライラしている人が大半の中、
私はというと家のDVDでやるようなちょっとトイレ行くから一時停止。からの再生。みたいな自宅っぽさが映画館の巨大スクリーンで味わえたことが何かおかしく、逆に贅沢だなぁ~。なんて風呂にでも浸かっているような気分で事の成り行きを見守っていたわけなのでした。
まぁおかげでタダ券もらえたし、めでたしめでたしってことで!!
とにかく、ロンドン五輪の熱がようやく冷めかけてきた頃合ですが。今一度2012年、最後の英国からの刺客に胸を熱くしてみてはいかが?
50周年。歴史ある孤高の暗殺者に思いをはせて。今日もコートの襟を立ててみる私なのであった
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