文章教室 GM 7月の秀作
安息の日々
落合 トシ子
昼寝付の生活にどっぷりとつかる日々を送っている今日この頃。
こんな生活がいいかどうか分からないが、私なりに半世紀以上かけて得た、安らぎの日々です。
姑の口癖に、人間は働くために生まれてきたのだと、また姑は寝ずに働いたとよく言っていた。そんな姑に仕込まれて働き、今日があ
るのかなとも思う。
また、隣家のおばあちゃんは、人と同じことをしていてはだめ、食べたいものを食べて、行きたい所へ行っていてはお金は残らないと。
二人とも明治生まれの人でしたが、今となってはいい教訓です。私もその頃は若かったし、そんなものかなあと姑に従って生活していまし
た。
姑や隣家のおばあちゃん亡き今、夏野菜を豊富に使った、私の数少ない料理のレパートリーから?好きなメニューを作り、食べたいもの
を作って食べています。
孫たちも私の作ったゴーヤーチャンプルーやトーガン汁等、好き嫌いなく良く食べてくれます。
旅にも出かけますし、食べたいものを食べ、着たいものを着て、すべてが自由になりました。
しかしこの自由気ままな生活ができる頃には、早や後期高齢者となっていて、先の見える年になっている。今度は体がいうことをきかなく
なってきている。
遠出は疲れるし、食事も考える、そんな必要に迫られることになりました。人生とはこんなもの、、、か?
自由になったらなったで、今度は体がいうことをきかない、、。でも精一杯生きることが大事ですよね。目指すは心豊かな老後?
寸評 お孫さんたちは、元気な祖母の手料理が毎日食べられて幸せですよね。後期高齢者?
2012/07/15
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