桜を見られた幸せ グループM 4月秀作

mitake Post in 文章教室
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を見られた幸せ 落合トシ子

今年の冬は特に寒かったような気がしたが、暦の上では立春が過ぎ、春一番が吹き、桃の節句が過ぎ、、。あとは桜便りを待つばかりと思っていたら、突然の開花宣言に驚かされた。

お使いの帰りに近くの中央公園を通ってみたら、道路際に伸びた枝にはもうたくさんの花が開いていた。彼岸入りの日、お墓に行く途中、車窓から見える桜も大分咲いている。どこも例年よりだいぶ早いようだ。

思い出に残る桜の園はやはり新宿御苑か。子供の遠足に付き添って行ったことがあり、桜の花弁を蝶ちょ蝶ちょと追って行った子供の姿が目に浮かびます。

福島の日本三大桜といわれる滝桜見事の一言です。樹齢千年を超えるといい、名前どおり四方に広げた枝から、滝の流れるように美しく咲いている。根元を踏みつけないように柵で囲い、少し離れたところから眺めるようになっているが、それが却って美しさを際立たせている。

山梨の神代桜は、たくさんの支えを受けて頑張って咲いている。痛々しいけれど、さぞ手入れが大変なのではと心配してしまう。

今年も桜を見られた幸せと、あと何回このあでやかな桜を見られるだろかと、高齢者になりそんな思いが脳裏を過ぎる。

 

寸評 わざわざの花見というのをしたことがない私なので、滝桜とか神代桜とか話を聞くだけでお花見気分に浸れました。

2013/05/30 記

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