わが愛しの鎌倉
こんにちは「息子」です。
そう、家はですね、言わずと知れない月曜定休なんです。
これが絶妙なんですよね、「空いているけど定休日」「誰かと行くにも皆仕事」
遠出、美術館、博物館好きの私にとってはなかなか痛いところを突かれます。
まぁでもどこかへ行くのに空いていることにこしたことはなく、何より世の中がさぁ一週間の始まりだとあくせくしている中、一人だけ逆走している感覚は何とも言えない優越感もあったりと
とんとんっすかね。
そんなこんなで先日の月曜日はまったりと起床して洗濯をして猫と戯れるのどかな午前。
あまりの天気の良さにボケーっとしていると、頭の中であの名曲が。
「たらら~たらら~たららら~たららたららたららら~~・・・そうだ京都行こう・・・JR 東海」
なんかあのCMって夢もあり、その実現実逃避を促している感もあって好きなんですよね。
なんか疲れた時に口ずさんでしまいたくなるような。「そうだ、京都いこ」(ぐったり)みたいな(-.-)
まぁ疲れているというわけではなかったんですけど、ふと。っあ、鎌倉行こうなんて思い立ち。
ちゃちゃっと着替えてカメラ片手にいざ出発
鎌倉はですねぇ。昔からとにかく好きなんですよ。
山があって、海があって、寺があってこじゃれた街並みもありつつ昔ながらもあると。
生活感のある観光地ですよねぇー。
庭付き一戸建ての平屋の朝。
庭の草花にこれ見よがしにホースで水をやっていると、飼い犬だか猫だかが放水でできた虹の下を嬉しそうに走り回る。
意味もなく、「うんうん」などとううなずきながら生ハムとレタス、チーズを挟んだシンプルなバゲットを片手で頬張る
いや~~憧れますねっ、こんな夏の朝
ってな具合にいつも妄想しているほど熱があります。この土地には。
ですのでいつも行くときは、2週間ほど前にこの日に行こうと決め込んで楽しみにしていくわけなのです。
そう、特別な日なんです。鎌倉の日は。
それが今回初めて、は じ め て 散歩がてら行こうなんて思ったんです。
しかも笑っていいともがさしかかった、一日の折り返し地点に。
いままでの私の鎌倉に対する思いからすれば、この行為は暴挙に等しいもの。
なのに私を襲った感情は全く別のモノであった。
「なんて贅沢なんだろう」と、いうなれば2時間ドラマを途中から見るようなもの。むずむずしてしょうがないものを・・・
あろうことか2,3時間ぐらいでもいいからあの辺の空気吸ってこようなどと。
「ちょこっと鎌倉にいってくる」
輝いても見れるこのフレーズにとうとう手が届いてしまった。
行けば丸1日いることが前提。しかしながら実はその時間のくくりに逆に縛られていた気がします。
いなきゃいけないみたいな。
実際いつもより圧倒的に在籍時間が少ないにもかかわらずやけに充実した時間を過ごせた気がします。
結果何が書きたかったのかと、
どこかへ特別出かけるときにかっこつけていく。
当たり前。というかマナーだったりもしますけど、時にそれに縛られずにふらっとラフに特別なところへ出かけてみるのもなんかいいかも。
好きなものがいつの間にか重圧になってたり、たいそうな喩ですけど。
同じかなって、角度を変えて見てみたらもっと好きになれたみたいな。
たかだか休日に鎌倉に行っただけの話。
でもどこにだって、どの瞬間にだって、大事な事は隠れていて。
今回それにちょっとだけ気づけてよかったな、って。
まぁこれから午後にかけて遊びがヒートアップすることを望んでいた愛猫「ひろし」の寂しそうに玄関で見送る顔はまた別として・・・
やっぱ鎌倉はいい
左上:妙法寺付近、切通しの高台からの眺め
右上:七里ヶ浜からの夕日
下:お気に入りになった生地屋さん。アメリカンコットンが豊富
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