夏の一日、八ヶ岳山麓に広がる野辺山高原を訪れました。信州方面が好きで、年に一度は足を運びます。車が清里道路に入ると、周辺は高原のたたずまいに変わり、こじゃれたペンションや牧場などが点在するようになります。何とコスモスも咲き出していて、立ち寄ったお寿司屋さんで聞くと、日中は暑いけれど、朝夕は涼しいくらいだとか。暦の上では立秋も過ぎましたし、コスモスが咲きだすのも不思議じゃあないですよね。
今回野辺山を訪ねた一番の目的は、「野辺山宇宙電波天文台」へ行き、最大45メートルのパラボナアンテナ群を見学することでした。なんで今急にパラボナ?いや急にではないんです。もう二十年前くらいに『山へ帰った猫』という物語を読んだんですが、それ以来この天文台を訪ねたいと思っていたんです。そう、パラボナ群の絵と、茶トラ猫ルーの絵に、すっかり心惹かれちゃったんですね。
今回パラボナアンテナの実物を見て、その大きさにただただびっくり!見上げていると頸が痛くなってきます。しかもしばらくして、ちょっとした高台からパラボナアンテナ群を眺めたら、何と角度を変えて動いているじゃあないです。あんなに大きなものがちょっとの間に動いちゃうなんてびっくりです。
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パラボナに似せた広場に寝そべり、高原の風に吹かれ、宇宙と繋がるパラボナ群を眺めていると、日常のこまごましたことなど本当に小さなことのように見えてきて、、。