文章教室 GM 7月の秀作
妹を連れて行きたい旅
白井 富士子
梅雨に入り、毎日うっとうしい日々が続いている。台風が直撃した九州方面はひどい被害で、九州には親戚もいることから心を痛めています。ようやく東日本大震災が少しづつ収まってきて、明るい話も話せるようになってきたというのに、早々に台風四号が発生、関東には夜中にくると天気予報で言っていたが、この辺は何とか無事に通り抜けたようだ。
台風一過の朝を迎えれば真夏の日が!真っ青な空には真っ白い雲がふわりふわり。もうすぐ夏本番だ!
去年の今頃は兄の入院、心臓だけが動く重病人を見舞った後、万座、軽井沢に旅した。そしてその兄も天国へ、、時のたつのは早いもので、一周忌の通知が届いた。
若いころはよく旅をした。女の先生十人ぐらいで行ったが、教員指定の宿でも、廊下と障子だけでドアーはなく不安な宿泊だった。
東京に来てからは、就職した幼稚園の園長が旅好きで、年に二回も園のバスで職員旅行に行ったものだ。
その他、姉と二人で、大型バスで寺の団体参拝などで、南は沖縄から北は北海道までよく旅をした。
旅の中で特に感激したのは、中央アルプス駒ヶ岳千畳敷カールの景色です。広大な高原とその上の山々、写真で見たスイスアルプスの景色の様で、こんな素晴らしいところが日本にもあるんだと感動しました。
この感動をもう一度、同行できなかった妹に是非見せてあげたい!今年の秋には実行しようと思っている。新聞の旅の写真を毎日眺めては、実行の日取りなど思案しているところだ。
寸評 肉親と縁薄い話の多い昨今、妹さんに自分が見た美しい景色を見せてあげたいと思う心の優しさに触れられ、こちらも温かい気持ちになりました。ご一緒できるといいですね
2012/07/15
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