東京大神宮

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明治十三年、明治天皇のご聖断により、伊勢神宮の遥拝殿として創建された「東京大神宮」。近年パワースポットとしてなかなかの人気エリアと聞き娘と行ってきました。

「東京のお伊勢さん」と親しまれていたとはつゆ知らず、東京大神宮という名前も存じ上げず?失礼いたしました。何のことはない総武線の飯田橋にあったとは。ホント東京にいてもまだまだ知らないところばかり、飯田橋界隈を訪れるのも初めてです。

 

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そんな飯田橋の富士見坂坂上に鎮座ましましているのが「東京大神宮」。木の鳥居がクラシックで雰囲気があり、いいですね~smiley境内に一歩はいると、パワースポットといわれるだけあって何か雰囲気がありますよ。平日の午後、参拝に行列するくらいですからね、、。

例によって神社仏閣を訪ねると戴いているご朱印を戴き、帰路、青森県のテナントショップ発見!通り過ぎるわけにはいきませんよ!cheekyアップルジュースにアップルゼリー、カニ煎餅もゲットしちゃいました。

 

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2013/04/21 記

みちのく女一人旅

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娘が「みちのく一人旅」から帰ってきました。「ちょっと岩手の方に行ってくる」そう言って、娘がふらりと一人旅に出かけました。岩手のどの辺に行くの?中尊寺に行って、三陸の方回ってくるかも、、。泊まるのは一関だから。そんな感じで出かけた娘。我が家の息子も娘も、若い頃の私に似て(夫もいわゆる観光地とかには行かないですねえ)月並みな観光地とかに行かないんですよね。自分にとって意味のある旅行をする、っていえばいいんでしょうか。

で、一泊して帰宅した娘、いやあ優しくしてもらっちゃったし、大船渡の人たち温か~いんだよ!って。これ持ってけ、あれ持ってけって、、車で送ってくれちゃうし、、。そう言いながら旅行バッグから取り出した草履の可愛いこと!cheeky手つくりの草履とか、早速私が履かせていただきました!すごくいい!履き心地最高

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震源地にも案内してもらった。雪が深く奥には行けなかったと言って見せてくれた写真を手に、私は言葉もなく震源地とされる山地を見つめていました。

 

私が三陸を訪れたのは2010年8月、早池峰登山の帰路立ち寄った北山崎の観光船の上から眺めた三陸鉄道リアス線。娘の訪問を機に、私も近いうちに訪ねてみようと思います。

大船渡吉浜の皆さん、娘に温かい思い出をありがとうございます。お世話になりました。

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2013/03/23 記

 

 

雪国の春は遠い

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グループM 三月テーマ 「春旅」 秀作

青木静代 「雪国の春は遠い」

二月初旬友達に誘われ青森への旅に出た。新幹線「はやて」で本州の最北端青森へたった三時間半で着いた。その速さには驚いた。それに雪国青森だけあって、雪がまだまだたっぷりあり、雪国を旅する楽しさが湧いてきた。

 

今夜の宿泊先は鰺ヶ沢温泉、新青森から送迎バスで一時間半揺られて着いた。まずは露天風呂で雪見風呂としゃれ込む。夕食はバイキング、つい目が映っていろいろ食べてしまった。血圧に不安のある私なので、休む前にもう一風呂浴びて血圧を測ったが正常!これも温泉効果か、、。

翌日五能線で五所川原へ、ねぶたを飾った紀念館「立佞武多の館」を見学します。高さが二十二メートルもあるという佞武多を飾っているため、記念館は七階建てビルに相当する高さだとか。巨大スクリーンに佞武多祭りの迫力ある映像が流され、立佞武多を眺めながらスロープを下ってきたが、その迫力に圧倒された。

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佞武多の次は、津軽の冬の風物詩「ストーブ列車」を楽しむため二両連結の列車に乗り込みます。列車は見渡す限りの雪原をゆったりと走ります。車内にはだるまストーブが置かれ、石炭が次々とくべられます。

ストーブの上ではスルメなどが焼かれ、乗客に振る舞われます。お酒もOKという車内は、ほろ酔いの乗客も交じり和やかな雰囲気です。ただし少し訛りがきつく、土地の方々の話はあまり理解できませんでしたが、、。

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太宰治紀念館「斜陽館」は金木下車、金木には「津軽三味線会館」もあり三十分間の生演奏を堪能します。本場で聞く津軽三味線のバチの音が強く心に残りました。そういえばこの地の出身である民謡歌手の三橋美智也さん、津軽三味線を勉強して歌手になったとか。ゆかりの品々がたくさん展示されていました。

翌日は不老不死温泉をめざし、鰺ヶ沢から五能線「リゾートしらかみ」で日本海沿岸をひた走ります。名高い景勝地千畳敷海岸付近で列車は速度を落とし、「今日は波が静かでこんな日はめったになくシャッターチャンスですよ」と車掌さんに促され、皆カメラを手に構えます。日本海の荒波に削られた奇岩隆石の連なりに目を見張ります。

津軽の殿様が千枚の畳を敷いて大宴会を開いたという逸話がる千畳敷海岸、「山側の岩肌に氷のカーテンが見えますよ」と再び車掌さんのアナウンス。ここまで来なければ眺められない光景に圧倒されっぱなし!

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不老不死温泉は雑誌に載っていた通り、広大な日本海の波打際の露天風呂、雪がちらついていて入浴客は少なかった。着替えの小屋はなく大急ぎで裸になり、茶褐色の湯に飛び込んだが、海の際にあるお風呂でどうにも落着かない。

神経痛などによく効くという不老不死温泉、出会った地元の老婦人に春になるのはいつごろですかと尋ねると、四月の末ごろだよとの返事。雪国の春はまだまだだですが、この老婦人にも暖かい春が巡ってきてほしいと願う青森への旅でした。

 

寸評 冬には冬の旅が、、。旅情たっぷりで、青森まで飛んで行きたくきたくなりました。

2013/03/14 記

 

 

市民科で6年生と交流

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子供たちの母校品川区立山中小学校から、「市民科」授業の一環で行っている「仕事って何?働くってどういうこと?」について話をしていただきたいと、NPOを通じて依頼があり、二人の子供たちがお世話になりましたし、PTAでいろいろ活動していたこともあり、ご恩返しにとお引き受けしました。

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私以外に、地域企業の幹部の方々、医師、レストランオーナー、デザイナー、カメラマンなど多彩なメンバーが集結。一人で話しをするわけではなかったので、おんぶに抱っこでいこ、と一人勝手に決め込んで出かけました。

学校には選挙で何度か入っていましたが教室に入るのは20余年ぶりで、いやあ懐かしいのなんのって、、。入り口には段飾りのひな人形が飾られ、季節感たっぷりに来校者を迎えてくれます。下駄箱には今日講師をする方々の名札が張られていて細やかな心遣いが嬉しいですね。

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最近の小学校は学校選択制とかで、昔の様に住んでいる学区の学校に行くという時代ではなくなっているんですね。そのため学校も経営という観点が必要になっているようで、生徒を獲得するため様々なアプローチが施され、学校もなかなか大変なんだな~と思わされました。

さてを戴けるということで、ちょうど正午に会場となった多目的教室に入りました。給食を戴くなんて60年ぶりぐらいですよ、いやあ楽しみですね~。本日の献立はおからとひじきの入ったポークハンバーグと野菜スープ、それとパンプキンパン牛乳三角じゃないんですねと質問が飛びます、それってかなり前の話ですよと返答が!笑いの渦が巻き起こり、、ほぼ初顔合わせの皆さんと給食談義でグッと打ち解けることができました

 

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一時のチャイムが鳴り、担任の女先生に伴われて6年生29名がこんにちはと挨拶しながら入ってきました。大きい子少し小さめの子メガネの子マスクの子、おいおいこの子たちに話すんですよ?質問はお手柔らかに、、。

講師の皆さんが五分ほどの自己紹介の後、子供たちは4~5人一組となって、それぞれ講師の方たちのテーブルに向かいます。子供たちが手にしたリーフレットには、あらかじめ質問が用意されているようで、代わる代わる6組ほど席に来た子供たちは、この仕事の大変なところは?どんな子供でした?って、さっきも言ったんだけど、、まあ仕様がないですね、こちらは一人ですが子供たちは一組一組違うメンバーなんですから。あ、そうそう、お給料はいくらですかと聞いてきた子がいましたっけ、ボーナスはと突っ込んだ問いも、、。

私は用意した店の写真などを見せながら説明していきます。実際のお店の写真を見ると、子供たち少し興味が湧いてきたようでした。お店には常に誰かがいなければいけないこと、家族で経営している町の小さな商店なので、お互いが外出する用事があるときは時間のやりくりをして臨んでいること、商品の値段のつけ方やディスプレーのやり方など、かいつまんで話しをさせていただきましたが、ちょっと子供たちには理解が届かなかったかも、、。よかったら遊びに来てくださいねとお願いを忘れずに伝えて、本日のお話終了です!

 

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もうすぐ卒業を迎える子供たち、少しは現実社会を知る機会になったかしら?またいつか機会があったら話を聞いてください。今度はもう少し突っ込んで、より現実的に、、ね。

2013/03/07 記

付記 この作品が、3月25日(月)東京新聞「発言」「ミラー」欄に掲載されました。

 

お雛様効果!

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ここ数年、我が家では立春を過ぎるとひな人形を玄関に飾ってきました。ところで我が家はショップを営業していて、今年からは娘の提案を受けて、折角の手作り木目込み雛人形お店にいらっしゃるお客さんや道行く人たちに観てもらおうと、思い切ってショーウインドウに飾ることにしました

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お雛様を見たお客さんたちから、「まあ可愛い」「きれいね」などと声がかかります。道行く方の中には、わざわざ店頭まで歩を進めて観ていかれる方も、、。この木目込み雛人形、二十八年前に娘が生まれたことを祝って作り出し、かれこれ五、六年かかって作り上げました。

ぶきっちょ?では誰にも負けない、、?変なところで自負できる私が、かなり頑張って作り上げたお雛様なので愛着も一入なんです。毎年毎年飾ってはしまいを繰り返すうち、ここ数年は娘が飾ってしまってを一手に引き受けてやってくれるようになりました。

この時期、日本各地でお雛様たちが一年一度の晴れ姿を見せていて、吊るし雛や何十段もの段飾り雛などが連日話題となって、ニュースなどで報じられています。私どもの店は街の小さなショップですから、そんな大がかりなことはできませんが、精いっぱいのおもてなしでお客さんたちをお迎えしています。

お客さんや道行く人たちが笑顔になり会話も弾む。これぞお雛様効果!これからも街の小さなショップならではの工夫を重ね、お客さんをお迎えしたいと思います。

 

付記 この作品は360字版で、2/27「東京新聞 発言欄」に掲載されたものに、若干の加筆修正を加えたものを掲載しました。

2013/02/28 記

グループM 平成25年2月 「巳年に関して」

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「脱皮」

服部 佳子

先日TVを観ていたら、若いタレントさんが「今年は巳年なので、大きく脱皮しますよ」と場を盛り上げていた。私も興に乗って、一計を案ずることにしたが、はて、すぐに思いつくことと言ったら、アンチエイジング?かなあ~、、。frown

だが今更この老醜にお金をかける価値もないし、、。さりとて散歩も体操も飽きっぽいので長続きはしない。困り果てて辞書で「脱皮」を引くと、
一、動物が古い表皮を脱いで成長する。
一、古い方を抜け出ること。

とあった。

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日頃はあっちこっちに気を使い、取り越し苦労ばかりしている私が、一念発起して、えい、やーっと、長年の習慣を止めても、心中穏やかとはいかない。
また数年前に子供たちに急き立てられて部屋のリフォームに踏み切り、古い洋服やガラクタ類、それから思い切りよく箪笥まで捨てて、すっきりとなったはずなのに、、、気づけばいつの間にか多くの物をまたため込んでしまっている。

積年の殻を破ることは容易ではない。このままでは脱皮どころか、抜け殻になるのが落ちである。
気を取り直してできることから始めるべしと見渡せば、、。
昨年末、長年苦しめられた膝の置換手術で、辛い痛みから解放された。僅かながら心が解放された気がする。

今まで控えていた遠出が可能になり、遅まきながら未知なる世界へ一歩踏み出せる。
これこそ脱皮ではないか?と、密かにほくそ笑んだangel

 

2013/02/21 記

太郎と花子像除幕式

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わが町大井町の地下を流れる立会川、今は暗渠化され地上は緑道になっていますが、昭和48年からその緑道に立つ青銅の二匹の犬の像が、装いも新たに.そして青銅像制作の由来も加わり、碑として再デビューしました!

除幕式当日は区長や関係者が集い、賑やかに太郎と花子像が再デビューを果たしました。製作者の萩原朔太郎さんも、お色直しした太郎と花子を見てきっと喜んでいることでしょう。文化財が増えるのは大歓迎。

大井町に新名所の誕生です。ちなみに新プレート周辺の叢、春には芝桜の競演になるとか、楽しみですねcheeky

平成24年12月18日 記

スマホに挑戦?

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4年7か月使った携帯が、基盤の劣化とかでダウン!修理代等各種事情を総合的に、、、と格好つけて言ってみましたが、旦那も買い替えたいとかで、流れは一気に買い替えへ、、、frown

私が使っていたのは某社の「らくらくホン」なる機種で、大きな文字が何より助かり、電話、メール、写真、万歩計に情報少しと、実にシンプルな作りが良かった。生きていくうえでの最低限はこれでカバーできていました。

二年ほど前には、一時姿を消し捜索願を出した代物で、三日ほど彷徨い、地下鉄銀座線の上野駅詰所に届いていました。愛知万博のマスコットやにゃんこにワンちゃんなどのストラップが付いた見慣れた携帯を、落し物忘れ物ケースで見たときは、胸に熱いものがこみ上げましたよね~!

旅好きの私のお供をして、北は北海道から秋田、福島、彦根、そして沖縄まで行ってくれましたし、家への連絡など大いに役立ってくれました。

こんなこともあったんで結構愛着のあった携帯だったんですが、基盤がアウトではねえ~、、crying

新らしい携帯は何と今様でスマホ、スマートフォンですよ!この私が、、、。旦那と娘とで駅前の大手電機店へ出向き探すは探すは、、。今までと同じでいいという私の主張は、、、これから長く使うんだからと便利さを優先され、あっさり却下!

それにしても、アプリとかダウンロードとか、ンなもん分からん!

来年はスマホとの戦いになりそうだが、いつか必ずスマホをスマートに使いこなして見せるぜ?(って、すぎちゃん風に、、)frown

 

2012/12/15 記

 

街道歩き14回(最終回)

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第十四回(最終回) 石那田~日光駅

 

いよいよ日光街道てくてく歩きも最終回、というか今回で終われるか、何せ石那田から日光駅まで20キロ近くあるんで、、。

いつものように6時に家を出ます。そしていつものように上野6時49分発宇都宮線快速ラビットに。汽車タイプ座席に座りたいので一号車に乗り込みます。ただし、今日はサラリーマン氏が残り二つの座席に座ります。ま、仕方ないですね、平日の通勤時間帯ですから。

宇都宮には8時15分着、曇天の宇都宮駅前から石那田に向けてバスに。9時15分石那田バス停から歩き始めです。ここから終着日光駅までは、大きな広い通りはあまりないようで、杉並木で土手状の道をひたすら歩いていきます。

いやあそれにしても紅葉の見事なこと、息を呑むような真紅のモミジに目を奪われ、何度か立ち止まってはデジカメのシャッターを押します。

刈取りの終わった田は土色を見せ、冬への準備に入っています。リンゴ畑には通行する人が手の届く位置にかなりの数のリンゴが残っていて、これはリンゴジュース用なのか、、、と勝手な想像をめぐらせて通っていきます。

道幅が狭くなりその割には車の通行量はけっこうあり、江戸から数えて19番目の宿場という大沢宿付近も通過、二、三十分気の抜けない歩行が続きます。とりあえず大沢並木まではこの調子で行くようですね。

連れの夫とは、昨日町会で行った防災訓練の話題が取り上げられ、喧々諤々?議論を続けます。私たちは自営業ですから、通常はほぼ二十四時間一緒の生活、まあよくもそんなに一緒にいて話すことがあるわねえ、と友人たちに揶揄されますが、同い年ですから、似たような視点で物事を見るので、つきない議論ができるのかも、、。

12時になろうかというところで下水無地点に到着、お腹もすきましたし、三時間歩き通し、休みたいですしお昼を食べたいです。見つけましたよ、お蕎麦屋の登り旗。ただしそのお蕎麦屋さん、行けども行けども、、まさか狐に騙されたか?と思い始めたころ、灯りの灯った山鹿風の建物が。ありました、ホっ!

知る人ぞ知るという店なんでしょうか、それなりにお客さんが入ってますよ。ちょっと精をつけたいので、気張って鴨南蛮なんか頼んじゃいました。女性ばかりで切り盛りしているお店で、明るい雰囲気が良かったですね。

さあ後半戦、気合を入れて何とか今日中に日光駅に、、。

この辺からはひたすら杉並木のほの暗い道を歩いていきます。それでなくてもこの日は曇天で陽射しはなく、ほの暗さはなお一層というところです。

並行して走っている関東バスの停留所ごとに、あと何個あと何個と自分を励ましながら歩きます。森友地区を抜けると、その大きさで人が四・五人中に入れるとして名づけられた通称“七本.桜”の巨杉が。

四、五人中に入れるということでしたが、それはそれはすごい太さと高さで“七本桜”に納得です。そしてついに見えてきました東武線の線路、フー!高架になった東武線を潜りしばらくで下今市です。

ようやく町の賑わいが、、、コーヒーブレークと期待しましたが、商店街?にはそれらしきお店はありません。人がいないんですからコーヒーどころではないですね。仕方ない日光まで我慢しましょう。

「ここから十分ぐらい」という亭主殿の言葉を信じて歩きましたが、日光のにの字も現れる様子はありませんねえ。「何か間違ってるんじゃないの」と疲労困憊の私は夫を責め立てます。なんのことはない十分と一時間を間違えたとか、え?え?そんな、、。

この期に及んでの勘違いは応えましたねえ~。でも杉並木公園に一歩足を踏み入れ、素晴らしい紅葉に息を呑み、そしてしばし安らぎました。日本の秋は素晴らしい!

遂に到着しました!午後三時過ぎ夕暮れ迫るJR日光駅前に着きましたよ!

よく頑張りました、あの女子マラソンの銅メダリストさんではないけれど“自分で自分を褒めてあげたい”です。あの気持ちわかりますねえ。

東武日光駅前のKホテルのカフェへ、二階に上がるのがしんどいで~す。コーヒーブレーク中いろんな場面が蘇ってきます。

都心では行き交う車の多さに、まるで排気ガスの中を歩いているみたいでしたし、草加松原と太鼓橋も印象深かったです。粕壁宿から杉戸宿へはひたすら古利根川沿いを行き、東武動物公園に寄り道。梅雨の蒸し暑さにへばった体に英気をと称して川畔の鰻屋さんで鰻を頬張りましたっけ。

古河宿では遠回りして下野のレンガ工場を見に行き、見学不可の上、降り出した雨の中をトボトボトボトボ、着ているものも靴下もびしょ濡れになっちゃって、、。幸手宿では幸手在住で街道歩きを応援してくれた会社の後輩Tちゃんお薦めの、権現堂の桜を堪能しながらゆっくり栗橋まで、、。

その後輩のTちゃん、53歳という若さで突然の病で帰らぬ人に、、。街道歩き終了を知らせてあげられず残念無念!

また、暑さの中を歩いていた宇都宮近くでは、郷里に戻っていた友人が応援の車を出してくれました。農家のおばあちゃんがくれたキュウリや茄子を背負って歩いたことも、、。

どのシーンも私たち夫婦の財産です。日光街道てくてく旅、これにて終了です!

この回の記事を亡き友Tちゃんに捧げます。

 

2012/11/24 記

 

 

 

 

明大マンドリン倶楽部演奏会

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湯浅美代子

秋になり様々な芸術のお披露目となる演奏会が、各地で目白押しに催されている。

十月半ば、明治大学OB倶楽部の演奏会に出かけた。この倶楽部は作曲家で明大出身の古賀政男亡き後結成された倶楽部で、定期演奏はさんじゅ三十二回を重ねているという。

私がこの倶楽部の演奏会を聴くのは私は今回が三回目の参加で、すっかりマンドリンの音色に魅せられてしまった。

マンドリンを中心に他の楽器との七十名からなる大編成のオーケストラで、明大OBのアマチュアとプロも加わり、最高齢八十三歳から卒業間もない若き演奏家たちと、幅広い年齢層のビッグバンドだ。

第一部は「世界の名曲、思い出の旋律」と題して、「枯葉」「恋人よ我に帰れ」「赤とんぼ」「ヤシの実」等懐かしい名曲が演奏された。

第二部は、人気のジェロが歌う「日本の心」と題して、「夜明けの風」「上を向いて歩こう」「悲しい酒」等私たち日本人の心を打つ名曲が歌われた。ジェロは、声量も歌唱も申し分なく人気に納得だ。

ただ私だけではないと思うが「悲しい酒」はやはり美空ひばりには敵わないなと思った。

十五分間の休憩をはさんで二時間半はまたたく間にすぎ「丘を越えて」と明大校歌のアンコールで終演となった。

皆満足な顔で、勿論私も大満足の秋の一日となった。

 

 2012/11/17