一言通信
2022/10/26(水)
第一線を退くことを表明したスピードスケート女子500メートル平昌オリンピック金メダルの小平奈緒選手が、地元長野の大会でラストレースに挑むと言うことで、最後の滑りを見ようと朝イチの新幹線で長野に向かいました。
軽井沢を過ぎる頃から、沿線には浅間山などの山脈が見えてきて、信州に来たなあと胸が高鳴ります。長野駅前には会場となるMウエーブに向かうシャトルバスが停まっていて、応援の人々が続々と乗り込んでいきます。
Mウエーブは1998年長野オリンピックに向けて作られたスケート場で、小学校五年生の時、小平さんはこのオリンピックを見てスケート選手になる決意を固めたと語っています。そこから十五年の年月が経ち、選手となった小平さんは数々の偉業を達成し、今シーズンの開幕戦を最後に第一線から退くことを決意した小平さん、今日、どんな雄姿を見せてくれるのか胸が高鳴ります。
この日のMウエーブは、小平さんのラストレースを見ようと集まった方達で、オリンピック以降では久々の満員札止めになったと、DJさんが乗りまくって話してくれます。金メダリストの彼女は滑りも勿論超一流ですが、ご存じのように類い希なスポーツマンシップの持ち主でもあり、豊かで温かな人柄が皆さんの心を捉えるのではないかと思います。
伝説となった、平昌での世界記録保持者イ・サンファンさんとのデッドヒートで、小平さんが金メダル、サンファさんが銀メダルになり、地元での開催で金メダルを期待されたイさんが敗れ涙を流す姿に、小平さんは肩を抱き「あなたはよくやった」と称え共に場内を一周しました。
今回も、小平さんがラストレースを素晴らしいタイムで滑りきったことで、会場が大きくどよめいていて、そうした中、小平さんは最終組の一組前で滑ったので、最終組の高木美保さんらが雑念なくスタートが切れるようにと、口に指を当ててシーの合図を会場に送ります。周囲への配慮を欠かさない小平さん、そんな小平さんを皆さんが応援したくなるのは当然ですね。
実は私は、スピードスケート競技を見るのは初めてで、ですから小平さんが実際に滑る姿を見るのは初めてなんです。いや早いのなんのって、小平さんの滑走順になったので、カメラを構えて待っていましたが、、、。シューと氷を捉えた小平さんのスケートシューズの音だけが耳に残り、写真を撮るのは止めて、この目で見届ける事にしました。(笑い)
全競技終了後に開かれたセレモニーで、リンゴ千個を用意したのでお帰りの際に子ども達に持ち帰って貰って欲しいと話されます。平成十九年の台風で千曲川が氾濫し、リンゴ農家が大変な被害を被りました。小平さんは農家を応援しようと、ボランティアでリンゴを普及させようと、こうした活動をしているのだそうです。小平さんが今後どういった活動をされていくのか、はっきりしたことは語られていませんが、ずっとずっと応援していきます。小平奈緒さん沢山の感動をあり
がとう!