「川っぺりムコリッタ」

一言通信

2022/9/21(水)

台風の様子を見ながら、私的に今注目している荻上直子監督の新作「川っぺりムコリッタ」を観てきました。二子玉川の映画館には、8:30上映開始という時間帯にも関わらず、はっきり言ってちょっと地味系の映画に、けっこうな人が観に来ていてびっくりしました。

富山県を舞台に、一人の青年の生きる姿を描きながら、青年を取り巻く様々な人物が描かれ、次第に関わり合っていく人々との交流が、食を通し死を見つめ小さな幸せに気づかされていく課程が、時にシビアに時にユーモラスに描かれていきます。

母に捨てられ、詐欺の片棒を担ぎ前科者となってしまった青年役を、青森出身の松山ケンイチさんが、朴訥さを生かした演技で見せてくれます。更生をかけて海産物加工工場で勤めることになった彼の元に、行方知れずだった父親の孤独死が知らされ、遺骨を引き取ることになったことから話は展開されます。

富山の海、山、川、田畑が物語になくてはならないバックグラウンドとして映し出されます。実は私の息子のお嫁さんが富山出身で、彼女のご実家には何回もお邪魔して宿泊もさせて貰っていましたので、親近感も手伝って公開早々観に行ってきました。

因みに「ムコリッタ」とは仏典に由来する言葉で「牟呼栗多」と書き、時間の単位(約48分、最小単位)を表すそうです。「刹那」も同じような意味を持っているとか。

終了後、次の回のお客さん達が続々と入ってきました。地味でも小品でもいい映画は支持されます!

 

 

初秋、萩と曼珠沙華、それと秋明菊

一言通信

2022/09/21(水)

台風を物ともせず?(時折篠突くような雨が襲来しましたが、、)お墓参りを強行しました。実家の墓地は八王子から五日市街道を進むこと二十分、通称萩寺と称されるだけあって、境内を埋め尽くす紅白の萩に、思わず息をのみます!足下には曼珠沙華!秋の彼岸に訪れる度に、出迎えてくれるこれらの花々に初秋を感じ、豊かな気持ちで日々の暮らしの中へと戻っていきます。

名古屋在住の心友から、自宅庭で咲いた秋明菊の写真を送ってくれたので追加しますね!これぞ秋!

紅白萩の乱れ咲き

際立つ美しさ、一輪の秋明菊!

曼珠沙華の花言葉は「情熱」「独立」「諦め」なんていうのもあるようです。